痕跡展

昨日は東京国立近代美術館で開催中の「痕跡」展を見てきた*1。文字通り、「痕跡」をキーワードに*2、ルーチョ・フォンターナにはじまり、「ネオ・ダダ」「アクション」「コンセプチュアル・アート」、日本の「具体」「もの派」など戦後の「現代美術」を概観する。人それぞれ好き好きはあるだろうけど、僕的には好きなタイプの展覧会だった。思想の暴力とでも言うのだろうか、胸を掻きむしりたくなるような衝動を感じてしまう。ロバート・ラウシェンバーグの偉大さを再認識。1点だけだったけど、サイ・トゥオンブリーの絵が見れたのも良かった。落書きのようなトゥオンブリーの絵を白いキャンバスを毀損するものとしてとらえているのはちょっと面白かった。ソル・ルウィットって人の突き抜けたコンセプチュアルぶりにも感銘を受けた
河野鷹思の特別展示もあって、見たかったのだが、子どもがヒーヒーしていたので、諦めて会場を後にし、北の丸公園を散策。久しぶりに武道館を見た。

*1:「具体」も「もの派」もキーワードになっていないのに、なぜか「痕跡」がキーワードに登録されていた! この展覧会について詳しく知りたい人はどうぞ。

*2:さらに、表面、行為、身体、物質、破壊、転写、時間、思考の8つのテーマに分けて展示されている。