電子署名 (PKI)

とうとう堀江氏が逮捕されたようです。報道によると、不正を指示したメールも押収されたとのことですが、これが本当に堀江氏の手によるメールなのかどうかをどう判断したのかが私的にはビミョーに気になります。紙の書類でしたら署名か押印がその書類を保証するものになります。しかし電子データはどうでしょう? 私のようなITシロウトは、電子データの改ざん・ねつ造なんて簡単なものだと思ってしまいます。そんなものが証拠になりうるのかどうか私にはよく分かりません。電子メールによる署名の技術の現在の技術水準を詳しくは知りませんが、私が過去に数冊読んだ暗号本によると、公開鍵暗号という技術が電子署名の最新の技術として紹介されてました。しかし、あまりに強力な暗号技術を一般化してしまうと、テロリストなどが国家権力の監視を受けることなく自由に通信できるようになってしまいます。したがって、国家としてはあまり電子署名を一般化してほしくないのかもしれません。
堀江氏が、そんなメールには身に覚えがない、そのメールはねつ造されたものであり、これは罠である、と強弁したときどうなるのでしょう? 繰り返しになりますが、手書きだったら筆跡が決定的な証拠になりますが、電子メールの真正さを保証するものは何もないように私には思われます。きっと通信履歴なども詳細に検討するに違いないですし、他の証拠もたくさんあるのでしょうが。
余談ながら、捜査令状というのは控えをもらうことができない、と『社長日記』に書かれてました。そもそも、このブログを書いているのが、あのホリエモンであるとどのように証明できるのでしょうか?