太陽は僕の敵

梅雨の晴れ間、窓から明るい陽光が差し込む朝の通勤電車で、音楽をシャッフルで聴いていたら、コーネリアスの「太陽は僕の敵」がかかって、なんだか泣いちゃいました(笑
この曲、スタイル・カウンシルMy Ever Changing Moods のパクリとも言えるのですが、僕は「翻案」と呼びたいです。創意を欠いた稚拙な模倣ではなく、積極的な創作ととらえたいたいです。すべてのものから自由で、他からの影響をいっさい受けていない、自立したオリジナルな表現というのは一種の虚構だと思います。特に明治時代以降の日本において、外国の文化、文物に触れ、それを翻案することは避けて通れない道だと思います。むしろ、そのことに自覚的でない表現は不誠実に思えます。
My Ever Changing Moods を小山田流に読み替えたご機嫌(死語)サウンドに、ちょっと拗ねたような可愛らしい歌詞が組み合わさったこの曲は、僕にとってとても切実でリアルな表現となっていて、胸をかきむしりたくなるような衝動を覚えます。
余談ながら佐野元春の「Young Blood」もスタカンのパクリだと言われてますが、同じ理由で僕は好きです。この間、カラオケ屋で絶唱しちゃいました。