私のパソコン遍歴

kechida2003-12-25

僕は自分で金を出して買ったパソコンはマッキントッシュだけだ。会社で使っているのもマックだ。一番最初に買ったのはSE/30である。当時としては群を抜いてスマートなGUIを持ち、フロッピー・ディスクのアイコンをゴミ箱にドラッグすると、ディスクがイジェクトされるのには驚いた。詳しいことは良く分からないのだが、バネ仕掛けみたなものではなく、ソフトウェアで制御していたということなのだろう。当時の○ィ○○○○3.1なんてしょせんDOSのシェルなわけでしょ。
その後に初代のiMacを買った。今や(僕に言わせると)訳の分からないUSB2.0なんて規格があるらしいが、そもそもUSBを世に広めたのはiMacである。それまでは、ネジでギリギリ締めるようなダサいケーブルが主流だったのが、華奢なケーブルに様変わりした。いちいち電源を落とさなくてもコードの抜き差しができるのもとてもスマート。コード地獄を軽減してくれる電源を供給する仕組みにも、ユーザー志向の優れた設計思想を感じる。iMacカラーの生活雑貨が世に大量に出回ったのもある意味すごいことである。家の中を見回すとひとつやふたつくらいありません?
今使っているのはiBookである。ア社は屋上屋を重ねるようなOSのアップデートを一度チャラにしてまったく新しいOSを世に問うた。すごい決断だと思う。セキュリティー・ホール出しまくり、パッチ出しまくり、しかもそのパッチにすらバグがある!なんて某社とは大違いだ。この某社、次期OSのコードネームをロングホーンなんて言っているらしいが、せめて謙虚にヒポポタマスあたりにしてはいかが? ま、アポーはマイナーなんでウィルスやら、その他もろもろの被害にあわずに済んでいるってだけで、実態は怪しいものなのかもしれないが……。
アポーの商品戦略をソ○ーあたりと比べる向きもあるようだが、たとえば初代のiMac以降、アポーは期間限定のカラバリ戦略でセンシティブな人々を釣ろうなんていうさもしいことは一切していない*1。むしろ造形的には禁欲的になっている。独自規格でユーザーを囲い込もうなんてセコいこともしていないのも、前述のUSBの件で明らかだ。プライドなのか、自信なのか、マイナーゆえの気楽さなのか(ちなみにソ○ーはクリエのUX50という機種で、MacOS Xを稚拙にマネしたようなインターフェースを使っていてこれは相当ダサい)。
アポーはたまにG4 Cubeのようなあだ花的な製品を出したりすることもあるが、この製品をつかんでしまった人は貧乏くじを引いただけなのかというとそういう訳でもなく、中古市場で変な人気があったりして、それはそれで所有している喜びがあるってもんだ。○ル社のコンピューターでそういうことがありうるだろうか?
僕は必要性を感じていないので持っていないが、iPodの素晴らしさは多くの人が認めるところである。現在でもFMトランスミッターを使って、自動車内で使うことができるようだが、よりスマートに車内に持ち込めるなら、即買うかも。モダン・ファニチャーなんてつまらないこと言ってないで日産あたりが取り組んでくれれば良いのに。
今使っているiBookは三度壊れ、都合3時間以上はコールセンターの若造を問いつめた。でも今後もアポーを使っていくと思う。僕は何でもマイナーなものが好きなんだけれど、アポーに関してはそれだけじゃないっす。

*1:追記:その後iPodではいろんなのが出てますなぁ……。(2004/12/22)