意外な組み合わせ

非常にどーでもいいことなのだが、気付いてしまったのでいちおう書いておくと、リップ・スライムとかいうJラップのグループの「黄昏ナントカ」っていう曲のヴィデオ・クリップは東京国立博物館で撮影されているようだ*1。たぶん表慶館というところと法隆寺宝物館ってところを使っている。というのも3日くらいまえ法隆寺宝物館の中のレストランで昼飯を食ったので覚えていたのだ(笑。冒頭の美しいドーム屋根とモザイク床は表慶館のもの(のはず)。鹿鳴館なんかを手がけた建築家ジョサイア・コンドルの弟子(日本人)が設計したものだそうだ。国家の威信をかけて作りましたというのがヒシヒシと伝わってくるとても贅沢な建築だ。一方の法隆寺宝物館。その名前が連想させるものとは正反対の超モダンな建築だ(9/29日分の写真参照)。谷口吉生という建築家によるものだそうだ。建築にはあまり明るくないが、おそらくル・コルビュジエというかリチャード・マイヤーというかそんな感じの建築である。前面に広がるえらく人工的な池も含め、とても大好きな空間である。先日はシトシト雨降っていたのだが、池の手前から建物をのぞむとなんとも言えず風流。
今、開催中の「中国国宝展」はぜんぜん期待していなかったのだが、あまりの素晴らしさにホーッとかハーッとか嘆息を漏らすことひとしきり(エーッ、前15世紀にこんなの作ってたのー!とか)。中国とはなにかとギクシャクしている今日この頃だが、そんなことはちょっと忘れてこの展覧会を見に行けば、素晴らしい非日常の世界を体験できること間違いなし。そもそもたった150年前までは日本の文化はアメリカでもヨーロッパでもなく、中国や朝鮮から大きく影響を受けていたのだし。

*1:ちなみにディレクターはグルーヴィジョンの伊藤某。