タロ〜書房

kechida2004-11-17

日本橋三越前に「タロ〜書房」という書店がある。店名の由来は不明だが、タロ〜つながりってことで、この店のロゴはかの岡本太郎が揮毫したものらしい。階段の踊り場には岡本太郎の手になる店のロゴのデッサンが壁にかかっている。店主は美術愛好家らしく、マティスの版画をはじめ数点の版画が壁にかかっていた。これらの作品を用いた店独自のカバーや栞なんかもなかなか洒落た感じだった。
意味もなく、切込隊長こと山本一郎氏の『美人(ブス)投票入門』という本を買ってみた。

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岡本太郎のロゴつながりというと、近鉄バファローズのロゴ。このロゴも岡本太郎のデザインだそうだが、もう消滅するらしい。旧都庁の陶板壁画なんてのも消滅したらしい*1
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近鉄バファローズというと野茂英雄。日本球界を去りメジャーに挑戦した当時は裏切り者・恩知らずみたいに扱われていたが、その後、野茂が切り開いた道を多くの有能な日本人選手たちが続いていった。野茂が凄いと思うのは、成績不振を理由に降格されたり、トレードされたりしながらもMLBの世界にとどまり続けたこと。野球もサッカーでも日本人選手はどんどん海外に飛び出していっているが、栄光もドン底も経験しながら、タフにクールにやってきたのは野茂だけではないだろうか。アマチュア球界の発展にも尽力しているようだし、野茂の野球界への貢献は計り知れないものがあると思う。
トルネードなんていかにもアメリカ的でノーテンキな馬鹿げた名前を付けられた投法だが、メチャメチャかっこ良いと思う。並みいるメジャーリーグの打者に向けて「オレが野茂だ」って言ってるようだ。
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結局、代表ではいまだに得点できずにいる大久保がスペイン・リーグに挑戦するという。頑張れ!

*1:椹木野衣『黒い太陽と赤いカニ 岡本太郎の日本』参照。このエピソードをめぐる話はちょっと泣かせる