トーホグ旅行

岩手の山奥に農業を始めるべく移住したI夫妻を訪ねた。高速のインターを降りてからさらに90kmも走る。途中、道路沿いに流れる川にはダムが建設中で、走っている道路は近々湖底に沈むという。「なぜバスだけが……」とは言うまい。ソレとコレは別の話。
連休中アチラコチラを連れ回した息子は疲労のためか発熱。39度もあるゾ! 今まで一度も熱なんて出したことなかったので夫婦ともどもうろたえる。しかも旅先だし。救急病院に駆け込み解熱剤 (座薬) を処方してもらう。結局、クスリに頼ることなく熱は引いたもの、体調不良は直らず食欲不振が続いた。親の道楽につき合わされた息子はいい迷惑だ。
で、二日目の朝と夕、釣りに行った。ズブの素人であるにもかかわらず、いきなり自然渓流に挑戦した。超ヘタっぴの僕でも朝に一匹、夕に二匹釣れてくれたのはこの地だったからに他ならないだろう。地元の釣具屋さんに聞いてみたところ、関東の川と違ってフライは何でも構わない。ただし、ハックルをたっぷり巻いてしっかり浮くフライでなければならない。もちろんマッチ・ザ・ハッチの釣りはココでも有効だが、アンタにゃ十年早い。次に来るなら6月にしなさい、とのことだった。そもそもフロータントに何を使ったらいいかもよく分かっていなかったので、見よう見まねで巻いたフライは視認性が悪い上に、すぐに沈んでしまい、なかなか苦労した。でも、何はともあれ気持ち良かったぁ。

(初日)上段左から:鄙びた蕎麦屋で再開を祝した/「かしわそば」を食った。もちろんビールも/宿は事前の予想を裏切り非常に居心地が良かった (メシはイマイチだけど)。景色が良くて、なんだかとても落ち着く部屋だった/子どもが発熱した。しかも39.0度。冷えピタしか持ってきていなかったので、救急病院に駆け込むハメに。
(二日目)中段左から:ヤマメが釣れた/友達が駆けつけて写真と撮ってくれた/釣りから帰って観光地に行った。子どもは、熱が下がったものの食欲がなく、機嫌が悪い。
(三日目)下段左から:宿の周囲を散策した。ありえない絶景/同左/中国の水墨画に出てきそうな風景の中、記念撮影/町の市場ではサクラマスが売られていた。海で獲ったものだろう。僕がお邪魔した釣具店の店主はこの日の朝サクラマスを1匹釣り上げたそうだ (もちろん川で)。3週間ほど通い続け、手にしたのは2匹。