最後の駅舎/駅舎の最後


私の住む町の駅舎は微妙に素敵です。多くの市民から深く愛されています。ただの「駅」ではありません。「駅舎」という言葉が似合う建物です。しかし、この駅舎はJR中央線の高架化工事に伴い取り壊されることとなりました。保存を望む市民に対し、コストとかそんなことを理由にJRは取り合ってくれなかったようです。同じ島国でも大英帝国と日本国では、古くて歴史のあるものに対するものの考え方が全然違うようです。それから、企業とか政治家は市民というものをまったく信用していないように思えます。迷惑なクレーマーか金づるか……みたいな。淋しい限りです。今日は駅舎との別れを惜しむ市民がワラワラと駅前に集まり記念撮影をし、思い出を語り合い、終日静かな熱狂に包まれてました。
さようなら。