“It's for you”その他

先日、いかにも矢野顕子サイコーみたいなことを書きましたけど、実はけっこう苦手だったりもします。なんというか巨大な壁みたいなものとして屹立しているわけですが、それは演奏技術とか作曲といった面でも圧倒的であるのは間違いない一方で、より決定的であるのは性差だったりします。
で、私が一番好きな矢野顕子の曲は『WELCOME BACK(こんな名盤が絶版! 中古で4,450円!?)の冒頭を飾る“It's for you”です。ギターはパット・メセニー、ベースはチャーリー・ヘイデン、ドラムスがピーター・アースキンという、超一流のジャズ・ミュージシャンとのセッションは素晴らしいのひと言に尽きます。いちおう歌っているのですが、ほとんどがスキャットで、あとは「愛している いつの日も」という祈りのようなメッセージだけです。途中、スキャットとピアノがユニゾンする場面があって、不意にジミヘンを想起したりもします。
YouTubeには見つけられなかったので、次に大好きな「春咲小紅」をどうぞ(笑。