ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティとトレイシー・ソーン

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティは19世紀後半に活躍したラファエル前派の画家です。詳しくはウィキペディア)をご参照いただくとして、この人が描く女性は一定の特徴を備えています。モデルは自分の奥さんとも、当ダイアリで何度か取り上げたことのあるウィリアム・モリスの奥さんだとも言われています。もっとも特徴的なのは、しゃくれた顔の輪郭だと思います。コチラコチラをどうぞ。
この顔って、これまた当ダイアリで何度か取り上げたことがあるエヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーンに微妙に似ている気がします公式サイトVisionにとってもいい写真があります)。世間一般的には、というか日本人的にはけっして美人とはいいがたい顔に見えますが、ロセッティの絵に頻出するあの顔が記憶に擦り込まれている英国人にとっては、全然違って見えるのかもしれません。

ちなみに、ロセッティが亡くなるのが1882年、我らがハーディー社の歴史が始まるのが1872年です。いろいろなディテールから当時を組み立てていくと、よりお手持ちのリールが愛おしくなるかもしれません(笑。