「SONGS」見ました

坂本龍一大竹伸朗のコラボ、興奮しました。録音された音楽、書かれた絵画はそれだけを聴いたり見たりするならそれ自身として完結して安定しているように見えます、しかし実際はさまざまな時間や感情が畳み込まれています。たまたま、それが形になったものが作品であるだけで、形にならない萌芽みたいなものは世界に満ちています。例えば、このコラボで大竹伸朗が描いた絵を買うとはどういうことでしょう。描かれた絵は間違いなく存在しますが、それがすべてではありません。いくらお金を積もうともこの作品のすべてを手に入れることはできません。カンヴァスに描かれた絵は、すでに起こってしまい、永遠に損なわれてしまった何かの痕跡なのです。