シェイム/キャリー・マリガン/ベルセバ


シェイム』という映画を観ました。スティーブ・マックイーンという人が監督しています。このマックイーンはあの俳優のマックイーンとは別人で、英国人のアーティストだそうです。
仕事に成功し、優雅にニューヨークで都市生活を満喫しているかに見えるブランドン・サリヴァンは心を病んでいるのか、心に穴が空いているのか、心が空っぽなのか、心に闇を抱えているのか、性に対して異常に強い執着を持つ性依存症です。洗練されたアパートメントに独りで暮らし、買春、行きずりの関係、インターネットに氾濫するポルノを自由に楽しんでいました。そこにある日、妹シシー・サリヴァンが転がり込んできます。その結果、享楽的な生活の歯車が狂っていきます。妹は歌手で、兄は会社の同僚を伴って一度、妹の歌を聴きます。その場面はこの映画の見どころのひとつでしょう。
美術家だからでしょうか、全編にわたって映像が美しいです(例えば妹と上司が彼のアパートメントで一発おっぱじめるもんだからやりきれずジョギングする、なんて場面ひとつとっても創意に富んでいて美しいのです)。難解でないリンチ映画なんて言えるかもしれません。妹シシー役のキャリー・マリガンがやたらと美人で、ファンになりました。ラスト近く、洗面所で手首を切って自殺を図り、助け出されるシーンは文字通りとても痛い場面なのですが、やはり美しいのです。
キャリー・マリガンは英国のフォークバンド、マムフォード・アンド・サンズ(未聴)のリーダー、マーカス・マムフォードと結婚しています。そして、ベルセバの新作 Write About Love にはゲスト・ボーカルとして参加していました! しばらくベルセバをフォローしていなかったのでさっそく注文してみました。あと一週間もすれば米国は加州から杉並区の我が家に届くことでしょう。
今年はディカプリオがギャッツビーを演じる『グレート・ギャッツビー』に出演しているそうです。なんだかとても楽しみです(私の場合、テレビで放映されるまで観ることはないでしょうが)