Hustleなど

現在、 American Hustle という映画が話題になっていますが、それとはあまり関係ない1975年のロバート・アルドリッチ監督の Hustle という映画を観ました。バート・レイノルズとカトリーヌ・ドヌーヴが主役をつとめます。セックス産業、それに群がるマフィア…

恋と愛の測り方

本日は休みをもらって引きこもってます。先日観た『危険なメソッド』に出演していたキーラ・ナイトレイ主演の『恋と愛の測り方』という映画が放映されていたので鑑賞しました。 『危険な〜』とは違って本作は現代劇。キーラ・ナイトレイの知的な美しさが際立…

『ロシュフォールの恋人たち』再見

『シェルブールの雨傘』に続いて、『ロシュフォールの恋人たち』を久しぶりに観直しました。シェルブール〜はすべての台詞にメロディーが付きますが、けっしてミュージカルではありません。一方、ロシュフォール〜はまぎれもないミュージカルです。実際のと…

引きこもり日記

先週末はずっと家に引きこもってWOWOWで映画ばかり見てました。土曜日はデンゼル・ワシントン特集がやっていて、『ジョンQ―最後の決断―』(ニック・カサヴェテス監督)、『ラストゲーム』(スパイク・リー監督)、『フライト』(ロバート・ゼメキス監督)の3…

シェルブールの雨傘

久しぶりに『シェルブールの雨傘』を観ました。すべての台詞に演奏と旋律がつくこの映画、普通にスルスルと観れてしまうのですが、どうやってタイミングを合わせているのだろうなんて考えると、作り手にとってみれば、演じたり編集したりする際の複雑さは想…

人生の特等席

昨年公開された我らがクリント・イーストウッドが制作・主演をつとめる映画です。文句なしの面白さです。こういう映画を見ると、最近の映画は難しすぎたり、金をかけすぎたりしてるんじゃないかと改めて思います。映画はもっと単純でいいし、そんなにゴージ…

トニー・レオンあれこれ

昨日はホウ・シャオシェン監督の『非情城市』、今日はウォン・カーウァイ監督の『花様年華』を観ました。いずれも大好きな作品なのでBD/DVDで持ってます。両作品で主役を務めるトニー・レオンは本当に素晴らしく、『非情城市』では歴史というか政治に翻弄さ…

桐島、部活をやめるってよ

録画してあった『桐島、部活をやめるってよ』を観ました。『あまちゃん』のユイこと橋本愛が出演しているので録画しました。すっかりファンです。余談ながら同じく『あまちゃん』に出演していた松岡茉優や、『ごちそうさん』の通天閣こと東出昌大も出演して…

ジョン・カサヴェテス『ラブ・ストリームス』など

三連休の中日、クーラーをガンガンにかけた部屋で映画をたくさん見ました。 最初に見たのは一週間分の『あまちゃん』。これはドラマですね。先日、大友良英のJAMJAM日記というブログを読んでいたら異常に盛り上がっていてびっくりしました。音楽を大友良英さ…

翳りの歴史

土曜日だというのに平日と同じ4時半に目を覚ましてしまい、やることもなくダラダラとWOWOWを見ていたら、ノンフィクションW「赤狩りとアカデミー賞」というドキュメンタリーがやっていて、それに続いて『グッドナイト&グッドラック』という赤狩りをテーマに…

シェイム/キャリー・マリガン/ベルセバ

『シェイム』という映画を観ました。スティーブ・マックイーンという人が監督しています。このマックイーンはあの俳優のマックイーンとは別人で、英国人のアーティストだそうです。 仕事に成功し、優雅にニューヨークで都市生活を満喫しているかに見えるブラ…

もう少し調べてみました。

Wikipedia によると『ラスト・タンゴ・イン・パリ』のフランスでの初上映が1972年12月15日、イタリアが1972年12月16日、アメリカが1973年1月27日、日本が1973年6月23日ということになっています。先日見に行ったフランシス・ベーコン展の図録に付された年表…

ベルトルッチ × ベーコン

偉そうなことを書いたので『ラスト・タンゴ・イン・パリ』のDVDを見直そうと思ったら、冒頭部分で驚いちゃいました。連休最後の日、国立近代美術館でフランシス・ベーコン展を観てきたばかりだったのですが、『ラスト・タンゴ・イン・パリ』のオープニングで…

Last Tango in Paris

好きな映画は何ですか?とか、無人島に持って行きたいDVDは?と聞かれたら、僕は必ず『Last Tango in Paris』と答えます。 グラマラスなブルジョア娘=マリア・シュナイダーと体型が崩れはじめ往年の輝きを失いつつあるマーロン・ブランド(いや本当は全然カ…

Justice to the People

優れた作家はいつでもそうであるように、歴史をよく学び、その歴史にちょっと手を加え、もしかしたらあり得たかもしれない虚構の物語をあたかも本当の出来事であったかのように、まことしやかに語ってみせます。 時代劇という個人的にあまり馴染みのないジャ…

Palermo Shooting

4月というのに陰鬱で寒い土曜日の午前、釣りに行く気にもならず、録画してあったヴィム・ヴェンダース監督の『パレルモ・シューティング』を観ました。『ベルリン 天使の詩』以降のヴェンダース作品は『ベルリン〜』というあまりに完璧な作品を作ってしまっ…

女が階段を上る時

上のアルバムが1958年の作品。この『女が階段を上る時』は1960年の作品.全然違うのですが、なんとも言えない同時代感を醸しています。

元天使(たち)

『ベルリン・天使の詩』は単純な着想を突き詰めた結果、驚くほどの傑作になったという希有な作品に思えます。ダニエル(ブルーノ・ガンツ)とカシエル(オットー・ザンダー)のふたりの天使(いずれも失業中)のひとりが人間の女に恋します。人間の女に恋し…

24時間の情事

『去年マリエンバートで [DVD]』という映画があります。おフランスな映画です。アラン・レネという人が監督です。小難しい難解な映画と言っていいでしょう。でも、映像はキレイです。シンメトリカルな構図や反復が生むリズムが気持ちいいです。でも、見てる…

イーストウッド礼賛

BS2でクリント・イーストウッドの『アウトロー』がやっていた。冒頭を見逃したものの、後は最後まで釘付け。クリント・イーストウッドはいつでもちょっとだけヒーローであることを受け入れる。ちょっとだけ勧善懲悪風の物語を語ってみせる。でも必ずちょっと…

天国の口、終わりの楽園。

今日、ムービープラスで『天国の口、終わりの楽園。』が放映されていた。劇場公開時も映画館で見たのだが、あらためて見てもやっぱり面白かった。 ★★★以下、あらすじを紹介します。ご注意下さい★★★ テーマはずばり、歳を重ねることで失うもの、なのではない…