『フライの雑誌』61号の特別座談会

kechida2004-06-03

昨年末に4冊まとめて買った『フライの雑誌』。字が多いので(笑)放ってあったのだが、最近じっくり読み始めた。61号巻頭のつるや釣具店の元従業員のみなさんによる特別座談会「“日本のフライ”夜明け時代の釣り具業界ウラ話」が面白かった。こういう記事を読むと歴史の中に生きているのだな〜、なんて思ってしまう。
全体に非常に面白かったのだが、まず僕的にピピッときたのは「鈴木魚心」の話。註を読むと以下のように記述されている。

鈴木魚心(すずきぎょしん)──1908(明治41)年生れ。故人。ヘラ釣りからアユ、渓流釣りまで著書多数。(p.15)

釣りキチ三平』の魚伸さんのモデルなのだろうか(もしかして周知の事実?)。それから意外な名前に見つけたりもした。

山城 彫刻家の本郷新さん、船越保武さんといった芸大の方々のフライのグループがありましたね。(p.12)

この船越保武という人、同じく彫刻家の船越桂の父親ではなかったか。船越桂の作品は『永遠の仔』の装丁なんかで目にした人も多いはず。それだけなんですけど……。
編集部からのメッセージには「本誌では「日本のフライフィッシングの軌跡」の取材を続け、随時掲載していきます。今後「高度成長期」、「第二次世界大戦前」期のフライフィッシングについての記事を予定しています」(p.16)とある。大変楽しみだ。