時計のない暮らし

kechida2004-08-09

息子は僕の腕時計が好きらしい。カシオの安物で、アナログとデジタルが一緒になった薄いヤツをここ数年愛用していたのだが、これを子供の目の前にポイッと放ると、すぐに這って取りにくる。んでもって、飽きもせずに、噛みついたり、床に叩き付けたり、両手で引っ張ったりしている。普通のおもちゃよりは「食いつき」が良いようだ。子育ての経験がある方はもちろんご存じだろうが、子供は偽物を好まない。たぶん、親とか身近な人が本当に使っているモノに、より欲望をかき立てられているんだと思う。
そんな話はともかく、昨日とうとうこの腕時計のバンドをブッちぎってくれた。何すんだ、ゴラァ! 来週の土日にでも買いに行こうと思っていたのだが、一日でくじけた。フト目をやると時計がないので、しょうがないから懐から携帯を引っ張り出す。それだけのことなんだけど何度も繰り返しているうちに非常にイライラしてきた。ってゆーかそんな頻繁に時計を見ていたんだ、と気付かされた。いずれにせよ、そんじゃなくてもクソ忙しいのに腕時計ごときでイライラしてらんねぇ、と思って通りがかりの丸井で腕時計を買った。全然迷わなかった。次に腕時計を買うならHamilton/Khakiにしようと最初から決めていたのだ。つくづくオレってアメリカに犯された人間なんだなぁと思った。
そもそも、腕時計にチラチラ目をやらなければならないような生活から脱却……、できないだろうなぁ。