トラバを通してみるテスト

スタインバーガーってギターメーカーがある。リンク先を見てもらえば分かるとおり、このメーカーのギターはヘッドがないし、ボディもちっこくてとても変。たぶん、いろいろ合理的に突き詰めていった結果、こーゆー形になりましたってことなんだろう。正直言ってカッコ悪ぃなぁ、と思っていた。
10年以上前のこと、ルー・リードのライブを見に行ったことがあるのだが、なんと御大はこのギターを使っているではないか! この時のライブ、記憶は定かではないのだが、たしかSongs for Drellaというアルバムを発表した頃のものだったはず。実際、ジョン・ケイルとモーリン・タッカーも一緒に来ていて、プチVU再結成って感じだった思う。ジョン・ケイルもボディがまったくない骨みたいなベースを使っていた。意外性もあったし、贅肉をそぎ落とした演奏にはこの骨のようなギターとベースはとても似合っていて、とにかくかっこ良かった。
ブランクはむき出し、スレッドは色なしで飾り巻きなんとほとんどなし、軽くて竿の調子に影響が少ないシングルフットのガイドを採用するGルーミスの竿ってスタインバーガーみたいなもんじゃぁないかと思う。パフォーマンスを上げるために極力無駄を廃する姿勢なんかがとても似ている。装飾なんていっさい不要といわんばかりの仕上げも似ている。確か同社の竿には「テクノロジーとナンチャラが出会う場所」なんてうたい文句も入っていたはず。そういう姿勢は共感できるのだが、実際のところモノとしての魅力はやはり乏しいと思ってしまう。Junさんのブログにヘドンの竿の写真がアップされていたが、やっぱ僕はこーゆーモノに魅力を感じてしまう。
歳をとって、それ相応の経験を積むと、GL社の竿をカッコよく使うことができるのだろうか? 歳だけはどんどんとっていくけど、それ相応の経験ってのがあやしいなぁ。