最近読んだ本

ここ3週間くらいで読んだ本(といってもほとんどミステリだけど)。忘れないうちに。

1. 西尾維新クビシメロマンチスト 人間失格・零崎人識 (講談社ノベルス)

8/18付けの日記を書いた後、一応、他の作品も何冊か読んでおこうと思い、以下の2冊を読んだわけだが、今のところ、この作家ではこの作品が一番よかったかも(とくにジャケの絵が好きだったり……)。ギャルゲーとか、まったく別のコンテキストから見ることが可能な作家のようだが、僕はよく知らないので、あくまでミステリーとして読んだ。最初と2番目の事件の犯人は分かった。でも、そーゆーことはあまり意味がないミステリのようだ。

2. 西尾維新クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビシメ』より、はるかに「本格」っぽい。なんとなく予想通り。ミステリじゃない何かだと思って見るべきなのだろう。

3. 西尾維新きみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)

謎解きは意外だし、ズルをしてるとも思えないけど、だからといって面白いことにはならない。というか、いわゆるフーダニットの面白さはなかった。メタ(アンチ)・ミステリってことなのだろうけど、日本には『ドグラマグラ』って究極のメタ・ミステリがあるわけで、途中、「操り」問題やらゲーデル問題についての言及もあるわけだが、なんとなく不毛に思ってしまう。キャラクター小説として読む限りは面白い。

5. アイザック・アシモフ象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)

SF作家として有名なアシモフのミステリ。アシモフは『ISBN: 4488167012:title』という有名なミステリも書いている。この作品はビルドゥングス・ミステリーとでも言うべきか。『文学部唯野教授』ほどの毒気はない。

6. 森博嗣恋恋蓮歩の演習 (講談社文庫)

基本的な構造はほぼ想像できた(別に推理したわけではない)。理詰めに考えると最後の登場人物や盗品の動きにはいろいろ無理がありそう。タイトルの意味するところが分からないという最大の謎を積み残している。