Wilco

A Ghost Is Born
Wilco というバンド、前々から気になっていたのだが、先日近所のユニオンに中古でA Ghost Is Bornが出ていたので買ってみた。素晴らしすぎる。アマゾンのレビューでも絶賛されているが、けっして大げさではないと思う。アマゾンの「僕の自転車はどこだ?」氏のレヴューにもニール・ヤングの名があるが、M1の超カッコいいギターは僕もニール・ヤングAfter the Gold Rushあたりを想起した。あれがもうちょっとぶっ壊れている感じ。かと思うとM3ではジャーマン・プログレとか初期テクノのような無機質なビートに乗せて変態ギターを弾きまくったりもする。M4では一転して、フィンガー・ピッキングでかき鳴らされる美しいアコースティック・ギターの音を聞くことが出来る。この曲ではジム・オルークもアコギを弾いている。M7のイントロやM11の長いドローンなんてどこぞの前衛バンドかと思うほどアヴァンギャルド。M9やM12なんかは軽快なアメリカン・ロックって感じ。でも全体としては支離滅裂ではない。というか強烈に今の空気を感じる。この手のアメリカのオルタナ・ロック/カントリー/フォークっていま一番好きかも。
追記:エントリしたあと気づいたのですが、このアルバムはグラミー賞を受賞してます。Field 5 ― Alternative/Category 22という分野でBest Alternative Music Album (Vocal or Instrumental.)に選ばれています。あいかわらず下調べが不十分な私でした(恥。