フリードリヒ

kechida2005-06-03

上野の博物館では現在「ベルリンの至宝展」というのがやっていて、ドイツ・ロマン派の画家カスパー・ダーフィト・フリードリヒ (Casper David Friedrich: 1774-1840) の作品3点を見ることができる。同展にはマネの作品1点も出品されているが、解説によるとこのマネの作品の購入をめぐり、当時のプロイセンの議会ではいかがわしいとして非難されたという。温室で憩う男女が描かれているだけで、現在のコードからすればどこがいかがわしいの?という感じだが、フリードリヒの作品と比べると、確かにいかがわしく見える。そう思わせてしまうほどフリードリヒの作品はスピリチュアルで象徴的だ。
同じ上野の西洋美術館では7月から「ドレスデン美術館展」というのがやるらしい。今日、美術館の前を通りかかったら、予告の看板が出ていた (写真)。この看板で紹介されている絵が、ティツィアーノレンブラントフェルメール、そしてフリードリヒという豪華な顔ぶれ。今からちょっと楽しみだ。