DOME

大竹伸朗といえば、この間、近所のユニオンでDOMEというグループのDOME (2)というレコードを買いました。1980年の作品です。1999年に世田谷美術館で行われた大竹伸朗ら5人の作家による展覧会「時代の体温」展のカタログで大竹氏とDOMEの関わりを知りました。少々長くなりますが紹介してみます。

[武蔵野美術大学を]卒業後の80年には、大竹はふたたびロンドンに4カ月滞在しており、そのあいだに彼は、ラッセル・ミルズの誘いから「DOME」のライヴ・パフォーマンスへの出演を経験している。
DOMEは、79年に解散したロンドンの伝説的なパンク・バンド (あるいはオルタナティヴ・ロックバンド) の「WIRE」の元メンバー、ブルース・ギルバート、グレアム・ルイスらを中心にラッセル・ミルズら、流動的なメンバーで構成されたプロジェクトである。ノートルダム・ホールでの、DOMEの最初のステージに、大竹は盲人の役となり、蛍光色の杖をもって登場した。そしてブラックライトのみの照明のなか、演奏する元WIREのメンバーの前に置かれた鉄格子に、蛍光色のロープを取り付けるというパフォーマンスをおこなう。一応メンバーからの指示書にしたがっておこなう予定だったのだが、照明の暗さ、指示書が細かい英語であったことから、結局は多くの部分を即興で演じることとなった。

「時代の体温」展カタログ、pp.58-59

よい買い物をしました。アマゾンへのリンクを貼ってないのは、要するに見つけられなかったのです。