正しい日本語

kechida2005-09-12

フライの雑誌社のwebサイトでカブラー斎藤氏の「そいつは納得できん。」という連載がはじまりました。第2回目は「私は言葉にうるさい。ちゃんとしゃべれないなら出てくんな。」という話です。「フューチャ」と「フィーチャ」や「しかく」と「しきゃく」は私的にはどうでもよろしい感じです。意味が通じればそれでいいだろうと思います。特に話し言葉は。ただしプロのアナウンサなんかはなるべく現時点で正しいとされる日本語を使うべきだとは思いますが。「交ぜ書き」というのは、たしかにバカにされているようでもあります。
ところで、パソコンが一般化することで、同じような別の問題も生じています。JIS字体というのがあります。コチラをどうぞ。なぜか俗字 略字 JIS漢字として採用されてしまったために、パソコンでは一部の文字が俗字や略字しか表示・印刷されないワケです。JIS字体とは別に印刷標準字体というのがあります。表外漢字体とも言ます。常用漢字人名漢字以外にも漢字はいろいろあるのですが、それらのうち1000字ほどについて、印刷物では俗字・略字ではない正しい文字 (正字と言う) を使いましょうというワケです。コチラで一例が表にまとまってます。たとえば「麺」なんてのは本当はもっと難しい字なのです(「本当は」という言い方はヘンか)。印刷標準字体=正字ではもっと難しい字なのです。パソコンの字と広辞苑の字を比べてみてください。我々におなじみの「鱒」だって印刷標準字体は違います。「尊」の上部は八の字のような形をしているべきなのです。これも広辞苑を引いてみてください。「噂」「鱒」と同じです。
「「本当は」という言い方はヘンか」と書きましたが、「麺」にしろ「鱒」にしろ俗字・略字だったワケです。で、印刷物にはこの俗字・略字=JIS字体ではなくて、正字を使うべきだということです。でも、もしかしたらこのまま略字・俗字=JIS字体が一般化するのかもしれません。おそらく問題の根元はなんでJIS字体に略字・俗字が紛れ込んでしまったのか、ということなんでしょう。
◇というわけで筆ペンでインクジェット紙の裏に一筆書いてみました。スッゲー下手です。歌も詠めなければ、書も書けないし、和服も着れません (ワザと「ら抜き言葉」にしてみました)。こんな私でも日本人なんでしょうか? かといって英語やフランス語やドイツ語やスペイン語ポルトガル語に習熟しているわけでもありませんし。