I saw the light

“I saw the light”というのはトッド・ラングレン (Todd Rundgren) の名作『Something/Anything ?』の1曲目を飾る名曲中の名曲です。メロディといい、歌声といい、歌詞といい、演奏といいすべてがパーフェクト。アーティスト自身の短いコメントが歌詞カードには記されています。

If there's a single on this album, this is it, so I put it first like at Motown. Dedicated to Paul Fiskin, the man with the 45 RPM ears (but still no woman).

ライナー (ジャケット) の中面にちょっと面白い写真が見開きで掲載されています。スタジオを兼ねているとおぼしき乱雑な部屋の机の上で、窓に向かって両手を広げて立つアーティストの姿を後からとらえた写真がソレです。時間はおそらく早朝、徹夜明けのアーティストは本当に「光を見た」のかもしれません。
その“I saw the light”を元スペシャルズ (The Specials) のテリー・ホール (Terry Hall) が1998年の『ラフ』というアルバムでカバーしています。歌声も演奏もトッド・ラングレンのオリジナルに比べるとブッキラボーな感じなのですが、にも関わらず、というかブッキラボーさゆえに、この曲を聴くとジーンと静かに感動します。