気持ちよく歳を取らないこと


来年の誕生日を迎えれば、とうとう40の大台。世界の周縁から送られてくるかすかだけど力強いメッセージを受け取る力は日に日に弱くなるばかりです。もはや、70年代80年代の追憶だけに浸って幸福に呆けていくべきなのかなぁと半ば諦めつつあるわけで、たとえば、某 Honda 社の某 Odessey の宣伝なんて、完全にマーケッティングの標的にされているというか、でも、そのことをあまり否定する気力もない今日この頃です。
そんな中、久しぶりにYoutubeをフラフラしていたら、ガツンと一発やられる映像がありました。Dumb TypeMemorandum(上の動画の続きはコチラコチラコチラもどうぞ)私、初台の劇場までこのパフォーマンスを見に行きました。Youtube の音響ではその迫力の半分も伝わらないと思いますが、劇場ではインポになりそうな重低音に、終末医療の現場を想起させるような正弦波(サイン・ウェーブ)と数種類の雑音(ノイズ)で構成された音楽が響きわたるなか、明滅する美しい画像と、シャープで力強いダンスが組み合わさり、恐ろしいまで完成度の高いパフォーマンスを見せてくれました。このパフォーマンスを久しぶりに見て、ふたたび突き動かされるというか、楽な方へ、気持ち良い方へとなびく自分を強烈に揺さぶってくれます。
ちなみに以下の画像は、ニュース23で放映されたというDumb Typeの画像です。筑紫哲也はぜんぜん好きではないのですが、なぜかそういう嗅覚は優れていた人で(まぁ坂本龍一経由なんでしょうけど)、こんなプログラムが過去に放映されたという事実には驚くばかりです。最高傑作と言われる S/N のパフォーマンスをチラッチラッと見ることができて、もうそれだけでノックアウトです。
dumb type S/N 1/2 - YouTube
dumb type S/N 2/2 - YouTube