I saw the light


私の車のハードディスク・レコーダーには3種類の“I saw the light”が格納されています。ひとつは、トッド・ラングレンの原曲。もうひとつは、先日も紹介したチェリー・レッド・レーベルのコンピレーション Cherry Red for Café Aprés-midi に収録されている Mood Six というバンドのカバー。そして、最後が前も紹介したことがある元 Specials のテリー・ホールのカバー。それらを何度も聞き比べながら今日もまた釣りへ行ってきました。Mood Sixのが一番いいかなぁ……。
帰り道、またしても眠くならないようにアホなこと考えながら運転してました。今日のお題は、悪性脳腫瘍を患っている女の子とつき合っている俺、です。彼女の名前は仮にキヨミとしておきましょう。妄想は名前作りからはじまります(笑。キヨミはあいづちを打つのが上手な女の子です。俺はキヨミを新緑の眩しい山へとトライブに連れ出します。「うわー、すごいネー、きれいだネー」。あいづちを打つのが上手な彼女がそう言うと本当に心の底から感激しているように聞こえるのです。連れてきた俺は鼻高々です。しかし、結末は悲しすぎる……。自分で作ってて泣けてきました(笑

▲いっけん憂いと倦怠を含んだ恋人たちの時間を描いているように見えるこのPV、最初のテリー・ホールと握手を交わすショット、その後水の入ったグラスを手にするショットはこの作品の主体の視線と言えるでしょう。あるいはテリー・ホールがトイレに立った後挿入されるデザートのメニューを手にするショット、高価そうな腕時計をはめた右手をとらえたショットも同様です。そこに映し出されるのは明らかに高齢の男性の手です。会話がよく聞き取れないのでどんなストーリーなのか十分に理解できません。