甘ずっぺー思い出

ラスト・タンゴ・イン・パリ』でオープニングのクレジットに続くのが下の場面。この橋はビル・アケム橋という橋だそうです。20代の終わり頃パリを旅行したことがあり、わざわざこの橋を見てきました。耳を塞いで「Fucking God」と叫んでみたりはしませんでしたが…(笑。昔の写真を引っ張りだせば出てくるはずです。まだ当時はデジカメ普及前で、私は重い一眼レフを持って行きました。
wikiの記事を見たら完全に思い出しましたが、橋があるパッシーという街はパリの中心から少し外れた場所にあり、高級な感じの住宅街でした。wikiの記事には以下のようにあります。

ビラケム橋*1からのエッフェル塔の眺めは素晴らしく、花火やそのほか大きなイベントの時には観衆が押し寄せる。

しかし、前述の蓮實重彦氏の評論*2によると『ラスト・タンゴ〜』では、パリを舞台にしているにも関わらず、パリらしい場面がまったくない、とされています。残念ながらその真偽を判断できるほどパリには精通していません。
http://https://www.youtube.com/watch?v=eEKuSTQ8f78
*1 ビル・アケム橋のこと。実際の発音は「ビラケム」に近いのでしょう。表記の不統一は混乱するだけです。
*2 蓮實重彦ベルナルド・ベルトルッチ論、闇・迷路・偶然」『映像の詩学』1979年、筑摩書房、pp.187-202