養沢通い

kechida2005-07-24

赤星鉄馬の遺稿を福原毅氏が編集した『ブラックバッス (釣り文芸シリーズ)』には、則弘祐氏による「ブラックバッス頌」という文章が収録されています。

つまり当時の相模湖のバスは、
相模原に基地のあった米軍人達が直接米国から移入したもので、
だから赤星鉄馬さんの芦の湖のバスではないだろう。
面白いことに英国人がいるところにはトラウト、
サーモンがいて、アメリカ人の場合はバスだ。

この意見の真偽を問うつもりはありません。則氏らしいカッコいい放言だと思えばいいだけの話です。実際のところ、トラウトのFFを楽しむ米兵はいたようです。『フライの雑誌69号の木住野勇「そんな太い糸じゃ釣れないよ──'60年代の養沢毛鉤専用釣場」では米兵が養沢でFFを楽しんでいた様子をかいま見ることができます。なにしろ福生横田基地からだと養沢まで車で30分といったところですから。私自身はDECO DEMODEにけっこうよく足を運んでいて、実際に家具も買ったりしたことがあるのですが、養沢のことなんか気にも留めていませんでした。当時は興味がなかったのです。ま、そんなもんでしょう。とゆーワケで、今日も午後から養沢です。水が少ないです。ヤマメは一匹しか釣れませんでした。ニジに救われました。外来魚なしには僕の釣り人生は考えられません。
ちなみに今年の横田基地友好祭は8月20日、21日に行われるようなのですが、この日は京都旅行の予約をしてしまいました。多摩地区に移住し、すでに4年になりますが、いまだに基地詣でが実現していません。

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ところで批評家の柄谷行人村上龍の『限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)』を評して以下のように言ったようです。

a basicaly base novel based upon the base. *1