「海をこえた出会い」展

kechida2007-02-25

家から一番近い公立の美術館である府中市美術館で開催中の「海をこえた出会い」展を観てきました。客の少ない冬の埋め草的な企画で、実際のところほとんどの展示作品が鑑蔵品でした。でも、選ばれた作品はどれも素晴らしく、とても良い展覧会でした。鑑蔵品だけであれだけの展覧会ができるってすごいことです。逆に言うなら収集の方針が明確なのかもしれません。しかも、300円だし(ただ、英題が“Meetings across the Ocean”となっていましたが、なんとなく“Encounter”とかそういう言葉を使いたい気もしました。『未知との遭遇』みたいになっちゃいますが・笑)
MANI-HANAさんが以前取り上げていた吉田博の油彩画も一点出品されてました。「高原の池」という作品で、あまりアルペン趣味が強い作品ではなく、どちらかというと風景画って感じの絵でしたが。昔の小金井あたりの玉川上水や、府中駅前のケヤキ並木を描いた絵もあったりして、個人的な好奇心を刺激されました。
ところで、この歳になってやっとバルビゾン派とかラファエル前派とか、パっと観て分かるぐらいになりましたけど、そういう美術史上の基礎知識って本当はもっと学校でちゃんと教えるべきなんじゃないかと思ったりします。もちろん、いい絵はいい絵だし、天才は天才です。でも、それだけじゃぁポテンシャルを十分発揮しているとは言えないと思うのです。でも、天才は天才ですけど。
展覧会を見終わって、立川中華街嘉賓別館四ツ谷の本店は開高健もよく来たとか。おこげとおかゆがうまい)で昼を食おうかとも思いましたが、20号が渋滞していたので地元のつけ麺がうまい「楽や」に行きました。超満足(携帯のカメラのホワイトバランスの調整が分からずひどい色になってしまいました)