ユー・アー・ラッキー・ボーイ
昨晩、近所の飲み屋で年末の挨拶がてら飲んできました。BGMに大好きなXTCの【輸入盤】ORANGES & LEMONSがかかっていて、ことさらご機嫌な2013年最後の飲みとなった次第です。6時半くらいから飲み始めて、だらだら3時間は飲んだでしょうか。店を出たもののどうにも腹が減ってしまい、ラーメン屋を求めて街を彷徨いました。一番ダメなパターンですね(笑。
さっぱりした支那そばが食べたかったのですが、お目当てのあの店の閉店は9時くらいなのでたぶん無理だろうと思いつつ、一応見に行ってみるとのれんがかかってます。ガラガラと引き戸を開け、まだ大丈夫ですか?と聞くと、いきなり指差され「ユー・アー・ラッキー・ボーイ」と言われたのでした(いやいや間もなくアラフィフなんすけど)。どうも最後の一玉が残っていたのですが、複数人の客しか訪れず、皆断り続け、最後の最後に一人でのこのこ入ってきたのが私だったようです(笑。そんなことで運を使ってしまっていいのか、俺?と思いつつも、ありがたく最後の一玉をいただいてきました。
みなさま良いお年を!
Casper David Friedrich
Casper David Friedrichは19世紀に活躍したドイツの画家で、カタカナではカスパー・ダーフィト・フリードリヒと表記されたりします。ずいぶん前に3点ほど実物を見た事があってそのときはえらく感動したのですが、すっかり忘れてました。それを何かのきっかけで思い出して、画集を注文したのが半年前。以来、バックオーダーで放置されていたのですが、今日になって突然本が届きました。
カントなんかのドイツ哲学を勉強していると「崇高」という概念が出てきます。その「崇高」という概念がどういうものなのか、フリードリッヒの画を見ると一発で理解できる気がします。死ぬ前にもう一度、いや一度と言わず何度でも観てみたいものです(ちなみに私が買ったのはリンクした本ではありませぬ……汗)。
- 作者: Horst Koch
- 出版社/メーカー: Olympic Marketing Corp
- 発売日: 1988/06/01
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ウィリアム・モリス展
府中市美術館で開催中だったウィリアム・モリス展。昨日最終日だったんですが、なんとか滑り込みで観る事ができました。我らがHardy社の創業が1872年、モリスが活躍したのが1860〜1890年代。その同時代性と相違を考えながら作品をつらつら眺めていました……、というのは真っ赤なウソで、モリスとその仲間たちが作り出した美しい文様をただただ感嘆しながら眺めていたのでした。モリスらの図案をポップ(?)にすると、北欧デザインになるのだと思います。どうしてそうなったのか、個人的に興味があるテーマです。
ちなみに同館で開催される次回の「O JUN」展も超楽しみです。絶対観に行きます。
幻とのつき合い方
またしても近所の飲み屋で出会った一枚です。店のご主人のMさんはパーフェクトなマッシュルームカットをしていて、副業で某バンドのベース弾きをしています(Barが副業?)。あるとき店でかかっていて、これゆらゆら帝国ですか?と聞くと、いやいや解散後に発表した坂本慎太郎さんのソロなんです。ゆらゆら帝国はちょっと苦手だったんですけど、このアルバムはシティ・ポップなんですよ。田舎に帰った時(Mさんは北関東出身)、ドライブしながら聴くと気持ちいいんです、みたいなことを言ってました。
シティ・ポップという表現は正解ではないかもしれないけれど、一方で何か核心をついた表現にも思えます。ミュージシャン同士、通じるものがあるのでしょうか?
- アーティスト: 坂本慎太郎
- 出版社/メーカー: zelone records
- 発売日: 2011/11/18
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 183回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
Mute Beat, Lover’s Rock
http://www.youtube.com/watch?v=7uGillz7KcA:MOVIE
足繁く通っている近所の飲み屋で思わず小玉和文さんに遭遇しました。カウンターの片隅でただならぬオーラを発していました。大ファンなんですとだけあいさつさせていただきましたが、そんな言葉で済ませられないくらいの私のアイドルです。私の青春時代の一部分です。あまりに興奮して激しく喉が乾くから、生ビールをぐいぐい飲み干すものの、まったく酔わず、三杯目のビールを飲み干す頃には小玉さんは店を後にしていました。声なんかかけなければ良かったのでしょうか。
小玉さん率いるMute Beatの3枚目のアルバム、LOVERS ROCKはチェルノブイリ原発の事故後の1988年にリリースされました。8曲目には「キエフの空」と題された曲が収録されており、ジャケットにはスリーマイル原発の写真が使われています。そのような挿話は残念ながらWikipediaの記事には一切記載されていません。いまだに日本では検閲…みたいなものがまかり通っています。上からの検閲だけではなく、自己検閲みたいなものもあることでしょう。
Mute Beatはインストゥルメンタルのバンドであり、思いを言葉に託して表現することはありません。彼らの楽曲はいっけん抑制されているようでありながら、強い情感がどうしようもなく滲み出していて、そしてどこか気高いです。
- アーティスト: MUTE BEAT
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1994/05/20
- メディア: CD
- クリック: 19回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
New Order, “1963”
大きな行李の中から現れたコケティッシュな女は、自分がその中に閉じ込めれていた行李よりはるかに小さな行李を片手に何かを求め旅をはじめます。コンパスを手に右へ左へ後ろへ前へ。キャメラの前ではしゃぎ、おどける女が手にする行李が徐々に大きくなっていることにあるとき観客は気付きます。二本の木の枝を金属探知機に見立て、探していた「何か」に激しく反応する様を演じてみたりするものの、しょせんつまらない嘘でしかありません。旅を続ける女の行李はさらに大きくなるばかりで、その大きさは誰の目にも明らかになり、当の本人すら持て余しはじめます。
やがて田園地帯から運河のある街へと女は至ります。巨大化し続ける行李は、もはや背負わなければ持ち運べないほどの大きさです。運河沿いの道に立ち並ぶレンガ造の建物の壁に貼られたバンドのポスターにコンパスは激しく反応します。ついに女は求めていたものを見つけられたのか?と思っていると、女は、ん〜っ、ポイってな感じでコンパスを運河に放り投げます。女は巨大な行李を背負い、おぼつかない足取りでさらに旅を続けます。ついに行李は最初、女がその中に閉じ込められていた行李と同じくらい巨大になっています。やがて女はその行李の中に潜り込み自ら蓋を閉ざすことでしょう。
And though he was ashamed that he had took a life Johnny came home with another wife And he often remembered how it used to be Before that special occasion, 1963 There was too many ways that you could kill someone Like in a love affair, when the love is gone He told me to close my eyes My gift would be a great surprise I saw hatred in his eyes He never meant to hurt me Oh, god, johnny, don't point that gun at me There's so many ways our lives have changed But please, I beg, don't do this to me Johnny, you keep on using me Can I change my life for any price? Oh, johnny, won't you listen to me? He told me to close my eyes My gift would be a great surprise I saw hatred in his eyes But he never meant to hurt me Oh, god, johnny, don't point that gun at me There's so many ways our lives have changed But please, I beg, don't do this to me Johnny, you keep on using me Can I change my life for any price? Oh, johnny, won't you listen to me? I just want you to be mine, I don't want this world to shine I don't want this bridge to burn Oh, johnny, do you miss me? I just want to feel for you I will always feel for you...