倉場

赤星・レーモンド・前川

神奈川県立近代美術館で「アントニン&ノエミ・レーモンド展」が開催されていたそうです。「そうです」というのは見逃してしまったということです。取り返しのつかないチョンボをやってしまいました。しかも図録は完売。あぁ……。 本展のことを調べようとネッ…

補足

id:kechida:20050520について、「十鱒」さんという方からコメントをいただきました。やや長くなるので、このエントリをもってレスとさせていただきます。 私は以下のようなっていたら分かりやすかったと思います。 あえて「ヨリモドキ」「スイブル」という言…

ついでに久々ヘル・サイヨニ

ところで最近読んだ井伏鱒二の『井伏鱒二文集 3 (ちくま文庫)』の中に「湯河原沖」という文章が収録されています。「八王子の瀧井(孝作)さん」から「湯河原の福田蘭童氏」の船に乗って釣りをしないかと誘われます。狙いはカマス。瀧井孝作も、福田蘭童も私…

東京ゴルフ倶楽部

朝霞市にある超名門のゴルフ場が東京ゴルフ倶楽部。超名門クラブゆえかホームページを開設したりする必要がないのかもしれません。私は見つけることができませんでした。日本のゴルフ受容史を語る上で外せない人物に赤星四郎という人がいるようです。我らが…

『グラバー図譜』

資料探しに神田の古書店街をフラフラしていたら、『グラバー図譜』を売っている店がふたつほどあった。ひとつの店は値段が表示されていなかったが、もうひとつの店ではなんと¥1,680,000! 『グラバー図譜』はトーマス・ブレイク・グラバーの息子、倉場富三…

グラバー・コネクション2

1997年に開催された「ジョサイア・コンドル展」の図録を入手した。おそらく色々出てくるだろうなぁという予感に導かれながらツラツラ眺めていたら、やっぱり出てきた。 鹿鳴館の建築などで有名なジョサイア・コンドル (1852-1920) は*1、1877 (明治10) 年か…

グラバー:もうひとつの視点

グラバーを死の商人としてとらえる視点があることは、ネットで検索したりする中でボンヤリとは知っていたが、ココで大々的に議論され、まとめられているのを発見した。大半は推測の域を出ないものなのでアレだが、コレはコレでソレなのかなぁ、とも思ったり…

グラバー・コネクション

ブラックバスをはじめて日本に移植したのは赤星鉄馬である。大正 (1925) 14年のこと。当時、大正銀行の頭取の職にあった赤星は、韓国で成歓牧場も経営しており同牧場支配人の杉沼忠三が出張で滞米中、カリフォルニアの葡萄王だった長沢鼎 (かなえ) の協力を…

グラバー話(1)──富三郎の最後

どこからはじめるべきかよく分からないが、とりあえず。プロジェクトXみたいになりそう(w。* * *1870年(明治3)年、奥日光の湯川に川鱒(ブルックトラウト)を放流することになるトーマス・ブレイク・グラバーに、のちに倉場富三郎を名乗ることになる…

グラバー・メモ

トーマス・グラバー伝作者: アレキサンダーマッケイ,Alexander McKay,平岡緑出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1997/01メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (12件) を見るとりあえず、ブチ上げてしまったんで、まずは参考文献などから………

トーマス・ブレイク・グラバー

きわめて唐突に(本当は唐突ではないのだけれど)トーマス・B. グラバーの話など。この人、釣り人の間では中禅寺湖にブルックトラウトを移植し、「東京アングリング・エンド・カンツリー倶楽部」という釣りを中心とした社交クラブにも関係していたことで知ら…